消費者ネット・しが

2017年度学習講演会

消費者月間セミナー

 
2017年5月20日(土)13:301600ピアザ淡海3階大会議室に於いて、「行動しよう消費者の未来へ」をテーマとした消費者月間セミナーを開催しました。
 映画「バレンタイン一揆~フェアトレードで本当に愛のあるチョコレートを~」を上映しました。また、上映後の講演ではバレンタイン一揆の制作に携わった認定NPO法人ACEの田柳氏にお越しいただき、児童労働について、フェアトレードについてご講演いただきました。
 
○映画「バレンタイン一揆」
 
カカオ生産地の児童労働について、日本の高校生や大学生がガーナのカカオ生産地を訪ねました。子どもや若者との交流を通じ、フェアトレードで作られたほんとうに愛のあるチョコレートを大切な人に贈るチョコレートだからこそ日本のみんなに選んでほしい。バレンタインデーに合わせ児童労働問題を伝え、無くすために立ち上がりました。チョコレートを買ってほしいのではない、フェアトレードや児童労働のことを知って欲しかった。本当に伝えたいことが伝わったのか、周りとの温度差を感じながらイベントを開催したのでした。
 
私たちが気付かないうちに手にしている商品の裏側で、ただ同然で働き、貧困にあえぐ途上国の生産者たちがいる。生産者は貧しさの中、生き延びるために子どもたちまでも働かせ、子どもたちは教育を受ける機会を奪われている。
 フェアトレードとは、生産者たちが安心して生活が続けられるように正当な値段で作られた物を売り買いすること。公正な取引の商品が増えていくことは、生産者の生活、児童労働にあえぐ子どもたちの未来を守ることにつながっていると訴えました。
 
○講演「フェアトレードを通じてめざす、エシカル(倫理的)な消費者」
 
1)児童労働とは、
①教育を受ける事を妨げる労働、
②健康的な成長を妨げる労働、
③有害で危険な労働、
④子どもを搾取する労働
のうち、一つでも当てはまれば児童労働と言えます。
 
2)20159月に国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」(sustainable development goals)が採択され、その中には「2025年までにすべての形態の児童労働を終焉させる」という項目があります。これは、途上国だけではなく、先進国の国や政府・企業・市民も行動が必要です。
 
3)児童労働の要因として、貧困、教育環境の不備、教育への意識の低さ、コスト削減、安い労働力、多くの働き手が必要などあげられます。カカオ農家や家族の意識変化、収入向上、児童労働のない村を創っていく仕組み、本人たちの意識等、見守りあって児童労働が無い村を続けて行くことが大事です。

 
4)フェアトレードマーク認証は、立場の弱い発展途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みです。最低価格の保障・安全な労働環境・児童労働、強制労働の禁止・土壌、水源の保全などの条件を満たしているか等、単に公正な取引がされるという意味ではなく、お互いが安心・安全な状況で取引されているかも含まれます。
 
5)エシカル消費とは、倫理的・道徳的な消費ということ。例えばフェアトレード・オーガニック・地産地消・リサイクル等も含まれます。
 
(4)まとめ
私たちにできることとして、フェアトレードやエシカルについて勉強すること。そして、エシカル商品が増え、当たり前になってくる事を目指しています。買い物を通じて児童労働の問題を身近に知り、気軽に支援をするきっかけにしてほしいと結ばれました。