2010年度消費者力アップ講座を開催

消費者力アップ講座4回と依頼学習講座を県内5ヵ所で開催しました。 
 

第1回消費者力アップ講座
「携帯電話とネット犯罪」開催

開催日時  2010年9月18日(土)13:30~15:30
開催場所  草津まちづくりセンター   309号
         (草津市西大路町9-6 ℡562-9240
テーマ    「携帯電話とネット犯罪」-子どもをネット犯罪から守るために-
         講 師 松村乃典子さん
         兵庫県立健康生活科学研究所 生活科学総合センター 

 

9月18日(土)午後1時30分から草津市まちづくりセンター309会議室で参加者25名で第1回消費者力アップ講座を開催しました。

消費者被害の未然防止と消費者力を高める学習講座として、消費者ネット・しが主催で県民を対象に4回連続講座の第1回目を開催しました。「携帯電話とネット犯罪」-子どもをネット犯罪から守るために-をテーマに、兵庫県立健康生活科学研究所の相談員でもある、松村乃典子さんを講師に迎え、最近の携帯電話の傾向や落とし穴についてお話しを聞きました。携帯やインターネットは中学、高校生ではほとんどの子どもたちが利用し、その一方で、一般サイトの中には悪質な出会い系や架空請求などの被害があり、また公式サイトにもミクシーを利用した無料ゲームで高額な請求がくるなど、保護者の知らないところで突然被害にあっていることがわかりました。 

第2回消費者力アップ講座
「県内の消費者被害と未然防止・対策」開催


開催日時  2010年10月9日(土)13:30~15:30
開催場所  滋賀弁護士会館 4階大会議室
         (大津市梅林1丁目3-3  電話077-522-2013)
テーマ 「県内の消費者被害と未然防止と対策」-家族が被害にあわないために-
         講 師 元岡恒子さん(消費生活相談員)
         滋賀県消費生活コンサルタント協会 会員

10月9日(土)午後1時30分から滋賀弁護士会館で第2回消費者力パワーアップ講座を開催しました。講師は消費生活相談員の元岡恒子さん。

第1回目のパワーアップ講座に続き、第2回目を開催しました。「県内の消費者被害と未然防止・対策」をテーマにコンサルタント協会の消費生活相談員、元岡恒子さんを講師に迎えお話しを聞きました。軽快で絶妙なユーモアを入れ、参加者もお話しに引き込まれていきました。当日は大雨にもかかわらず20名の参加があり、今後も参加を希望する方もおられました。

第3回消費者力アップ講座
「契約・勧誘トラブル-高齢者・障がい者を狙う悪徳商法」開催


開催日時  2010年10月16日(土)13:30~15:30
開催場所  G-NETしが 研修室A
         (滋賀県近江八幡市鷹飼町80-4 ℡0748-37-3751)
テーマ    「契約・勧誘トラブル」―高齢者や障害者を狙う悪徳商法
         講 師 井関真子さん(消費生活相談員)
         滋賀県消費生活コンサルタント協会 会員

10月16日(土)午後1時30分から
G-NETしがで第3回消費者力パワーアップ講座を開催しました。講師は消費生活相談員の井関真子さん。

今回の消費者力パワーアップ講座は、主に高齢者、障がい者を狙った消費者被害を学習しました。相談員の井関さんは近江八幡市で相談員をしておられます。「現場主義」をモットーに迅速、そして他の部署(福祉など)の協力関係をつくり解決しておられます。被害にあわれる方の大きな要因は「確証バイアス(先入観・思い込み)」「認知的不協和(矛盾する認知を同時に抱える)」で、誰にでもあることだそうです。当日は14名の参加者で生協関係の方が多く参加されました。

高齢者を狙う悪質商法の典型的な手口と対策
■架空請求詐欺
「法務省債権回収業者」などそれらしい会社から督促状が届いた。
対策 無視しましょう。
■還付金詐欺 
「社会保険事務所」を装い還付手続きのお知らせの電話が入り、銀行へ行くと携帯
電話で担当者からATMの操作を言われ、自分の預金口座からお金を振り込まされた。    
対策 ATMでの操作は間違いなく詐欺だと思いましょう。
■点検商法  
無料で床下を点検します。と訪問があり、高額な補修請求がくる。
対策 セールス目的の点検は違法です。契約後嘘とわかれば契約を取り消せます。
■転換社債や未公開株 
「高利回りで、絶対儲かる。」「元本は保証します」など投資欲をあおる言葉はまず詐欺です。
■悪質な訪問販売や電話勧誘販売
着物、かに、昆布、りんご、みかんなど強引な訪問販売や電話勧誘で購入。
対策 クーリングオフができます。

 第4回消費者力パワーアップ講座
「知らないうちに加害者になるマルチ商法」―学生や主婦を狙うネットワークビジネスー


開催日時  2010年11月 6日(土)13:30~15:30
開催場所  彦根勤労福祉会館
         (彦根市大東町4-28 ℡0749-23-4141)
テーマ   「知らないうちに加害者になるマルチ商法」
                 -学生や主婦を狙うネットワークビジネス
         講 師 清水文子さん(滋賀県消費生活センター 副主幹)
         滋賀県消費生活コンサルタント協会 会員


11月6日(土)午後1時30分から彦根勤労福祉会館大ホールで第4回消費者力パワーアップ講座を開催しました。講師は県消費生活センターの清水文子さん。

第4回消費者力パワーアップ講座は、マルチ商法をテーマに学習しました。マルチ商法と聞いて受けるイメージはあまりよくありません。しかし多くの方が、洗剤や健康食品、調理器具、化粧品、水などさまざまな商品を介して会員勧誘が行われ、勧誘すれば収入が得られるというシステムに友人、知人の勧めで知らず知らずに入っていくことがあります。実際に今回参加された方も、加入はされていませんが、お誘いはほとんどの方が受けておられました。第1回から第3回まで学習したクーリングオフなどの対策や中途解約、契約取り消しについても学びました。
 
マルチ商法 

相談件数は、2007年をピークに減少傾向です。アースウォーカー、MMSなどの業者が行政処分を受けたり逮捕され被害が減少傾向になったようです。特に学生相手のアースウォーカーは勧誘の際、消費者金融に連れて行くなどの行為もあり社会問題となりました。
マルチ商法は特定商取引法で連鎖販売取引として厳しい規制がかけられています。勧誘する場合はビジネスの勧誘であることや商品説明、収入などシステムについて告知しなかった場合は特定商取引法上の禁止行為に当たります。もちろん閉鎖された場所での勧誘や威圧などは罰則もあります。 

参加されたほとんどの方が、マルチ商法と思われる勧誘を受けていました。地域の知り合いやPTAなど常日頃お付き合いのある方に誘われた場合ほんとうに断れるか?会社の上司や取引関係の方などに誘われた場合どのように断るのか。などの意見もでました。